OUR STORY RED CANOE(レッドカヌー)について
RED CANOEはブッシュプレーンの機内で生まれた
1999年レッドカヌーは静謐なオンタリオ北部の大自然を飛ぶブッシュプレーンの中で生まれました。ブッシュプレーンとは滑走路の無い荒れた自然の中でも離着陸が出来る小型機の事です。
この危険で困難な旅の風景と憧れ、そしてその記憶は、言葉以上にその土地に住む人々の心の中に刻み込まれているものです。
カナダの自然を愛しその中に生きる人々は、時の流れと共に生きながら、遥か昔に厳しい大地に挑んだカナダの開拓者たちの志を、静かに、そして確かに受け継いでいます。
そんな厳しい自然と隣り合わせのオンタリオ州サドバリーで生まれたダックス・ウィルキンソンはやがて大都会トロントに移り都会の生き方を学んでいきます。都会で様々なブランドの立ち上げや開発を行う間に懐かしい地元の友人たちはブッシュプレーンのパイロットになっていました。
そんな友人の一人から誘われたデ・ハビランド社のDHC-2ビーバーでの飛行中にウィルキンソンはインスピレーションを受けます。パイロットの友人はこの飛行機のエンジン音をハーレーダビッドソンのバイクに例えました、ただしハーレーよりいい音だと。どちらのオーナーや愛好家も引けを取らない程の情熱でそれを語る事でしょう。ですが、それらがもたらす役割は大きく異なります。DHC-2という道具はカナダのあらゆる場所を手の届く場所に変える事が出来るのです。
デ・ハビランド社のビーバーという機体はカナダのノーザンテリトリーへの野望を象徴する機体と言えます。この地域の独特で過酷な要求が機体設計の世界を大きく広げ、この丈夫な機体がもたらす大きな可能性がカナダの歴史に大きな影響を与えました。
ウィルキンソンはこのDHC-2の様に多くの物語を持つカナダやお隣のアメリカのアイコン達を自社のブランドに取り入れる事を思いつきました。多くのそうした開拓史は歴史に埋もれてしまい、顧みられることが無くなってしまっています。しかし、この物語を知る数少ない人たちにとってそれは堪らなく心を奪われるものなのです。










カナダ人の心象風景:レッドカヌー
Red Canoe、赤いカヌーとは厳しい自然と共に生き繁栄してきたカナダの人々の心の象徴のような存在でもあります。
カヌーはこの地に古くから暮らしている先住民の乗り物でもあり、17世紀ごろからやってきたフランス人やイギリス人たちにとっても移動や交易の重要な手段でした。動力を使わず移動できるカヌーは自然を楽しみながら対話出来る身近な乗り物であり、多くのカナダ人にとって夏の家族や友人とのキャンプ、冒険、釣りの思い出と結びつくものでもあります。
そして赤い色はカナダの国旗に代表されるカナダ人にとって象徴的な色であり、秋に色づくメイプルリーフが象徴するノスタルジックな色です。